山形大学の健康アプリ「Well-Being YU」の全国展開・株式会社富士薬品との連携について
2025年4月11日
報道関係各位山形大学
株式会社富士薬品
山形大学の健康アプリ「Well-Being YU」の全国展開・株式会社富士薬品との連携について
本件のポイント
●アプリの全国展開で利用者拡大へ
●東日本重粒子センター来院患者様向け治療後の経過サポートを開始
●株式会社富士薬品と連携協定を締結し「E-GOTTA健康ジャパン」キャンペーンを共同で推進
概要
昨年12月の本アプリ一般公開以降、3月末時点で約1,100名の山形県民の皆さまにご登録・ご利用いただいております。そして、4月からは全国の皆さまにもご利用いただけるようになりました。
今後、当面は以下の取り組みを重点的に進めてまいります。
1. 企業・自治体向けの分析結果フィードバックの拡充
県内外の企業や自治体に広くご活用いただけるよう、さらなる周知活動を行います。
2. 東日本重粒子センターにおける患者様の経過観察サポートの開始
治療を受けられた患者様には、退院後にかかりつけ医で定期的に血液検査を実施していただき、その数値を本アプリに入力してもらう仕組みを導入します。本学の専門医が入力データをもとに再発の兆候を早期に把握し、必要に応じて受診を促すことで、患者様の健康管理を支援します。
3. 学会・研究機関との連携による最新医学エビデンスに基づく健康管理機能の導入
本学の研究成果に加え、学会・研究機関と連携し、最新の研究成果やガイドラインを反映した健康チェック・管理機能を順次搭載します。学会・研究機関が保有するデータを活用することで、より実用的で精度の高い機能開発を進めていきます。
4.「E-GOTTA健康ジャパン」キャンペーンの推進
株式会社富士薬品(以下、富士薬品)が展開する「痛風ZERO PROJECT」と「Well-Being YU」のコラボキャンペーン。第一弾は、4月中旬から「痛風ZERO PROJECT」LINE公式アカウント “お友だち”登録いただいている方に「Well-Being YU」を紹介し、「Well-Being YU」の利用拡大を推進します。第二弾は、複合型医薬品企業である富士薬品の強みを生かし、展開する調剤薬局にポスターを掲示(7月~)します。さらに第三弾として配置薬を通じた幅広い情報発信も計画しています。これらの取り組みにより、「Well-Being YU」の全国展開をサポートしていきます。
これらの取り組みを通じて、より多くの方々の健康維持・増進に貢献できるよう努めてまいります。
背景と今後の展望
●「まいにち記録」の分析結果フィードバック
・近年、全国的に健康経営に関心を持つ企業が増えており、本アプリを利用した職域向けのフィードバックを全国に拡大し、企業の健康経営を支援してまいります。また、自治体に対しては収集したデータの分析結果を提供し政策立案に活用いただきたいと考えています。
●東日本重粒子センターにおける患者様サポートシステム
・当センターでこれまで治療を受けられた患者様の約8割は前立腺がんの方です。前立腺がんの治療後は、5~10年程度にわたり、数か月ごとにPSA値を測定し、再発の有無を確認する必要があります。本アプリを日常的にご活用いただき、さらに血液検査の結果をご報告いただくことで、来院の負担を軽減するとともに、より安心して日常生活を送っていただくことができるようになることを期待しています。
●学会や研究機関との連携
・これまで、学会や研究機関においては、研究成果やガイドラインの社会実装が思うように進まないという課題がありました。本アプリに新機能としてこれらの成果を実装することで、研究の実用化が促進され、学会や研究機関の取り組みを一般の方々へ直接還元することが可能になります。
さらに、本アプリを活用してリアルワールドデータを収集し、新たな研究の基盤を構築するとともに、大規模な健康データを解析することで、研究の発展が期待されます。これにより、エビデンスに基づいた医療の推進にも貢献できると考えています。
●株式会社富士薬品との連携
・同社は高尿酸血症・痛風治療薬に特化したメーカーとして、痛風再発予防・重症化予防を目的とした啓発活動「痛風ZERO PROJECT」に取り組んでまいりました。痛風の再発を防ぐためには、薬の服用や生活習慣の改善など、長期にわたる取り組みが必要です。「痛風ZERO PROJECT」のLINE公式アカウントは、生活習慣の改善を目的としており、その点で非常に高い親和性があることから、このたび連携協定を締結する運びとなりました。
今後は、痛風予防をはじめとする健康維持・増進を目的とした「E-GOTTA健康ジャパン」キャンペーンを共同で展開し、皆さまの毎日の健康づくりをサポートしてまいります。
※補足説明
1.「痛風ZERO PROJECT」LINE公式アカウント
痛風の原因や発作のメカニズムなどの基礎的な知識をはじめ、食事や生活などから痛風との関係を紹介するコラムやQAといった、痛風に関する正しい情報を定期的に発信しています。
(参照:https://www.fujiyakuhin.co.jp/news/10170/ )
協定締結の様子
本日、山形大学にて協定締結式とメディア向け発表会を行いました。

左から、山形大学 Well-Being研究所副所長・医学部副学部長 今田 恒夫 氏、山形大学Well-Being研究所長・医学部長 永瀬 智 氏、株式会社富士薬品 取締役 鰐渕 一雄、執行役員 医薬事業本部長 坂本 晃一
本件お問い合わせ先
山形大学 学術研究院教授 今田恒夫(公衆衛生学・衛生学)
TEL 023-628-5260 メール kkonta@med.id.yamagata-u.ac.jp
飯田キャンパス事務部研究支援室 國分裕基
TEL 023-628-5015 メール yuki-k@jm.kj.yamagata-u.ac.jp
株式会社富士薬品 総務部 広報戦略室 石井
電話番号:03-6811-7804 Email:pr@fujiyakuhin.co.jp
株式会社富士薬品 会社概要 URL:https://www.fujiyakuhin.co.jp
社名 | 株式会社富士薬品 |
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代表者 | 代表取締役社長 高柳 昌幸 |
所在地(本社) | 〒330-9508 埼玉県さいたま市大宮区桜木町4丁目383番地 |
事業内容 | 医薬品等の配置薬販売事業、ドラッグストア・調剤薬局事業、 医薬品製造事業、医薬品研究開発事業、医療用医薬品販売事業 |