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2015年度版 インフルエンザ情報
A型(H1N1型)
A型(H3N2型)
B型(山形系統)
B型(ビクトリア系統)
「H1N1型」は、2009年に「新型」として世界中に流行したインフルエンザの型です。
前回の流行から年数が経過し、「H1N1型」に対する免疫力が低下したり、免疫を持っていない人が増えたりしていると考えられます。2009年以降に生まれた子供は、免疫が低い可能性があり、注意が必要です。
「H3N2型」は「A香港型」といわれ、「高齢者が重症化しやすい」、「H1N1型」は「若者や子供が重症化しやすい」、
「B型」は「A型の後に長期間流行する」のが特徴です。
インフルエンザと "かぜ" では、原因となるウィルスの種類が異なり、通常の "かぜ" はのどや鼻に症状が現れます。
一方で、インフルエンザは急に38~40度の高熱がでるのが特徴で、倦怠感、筋肉痛、関節痛などの全身症状も強く、
これらの激しい症状は通常5日間ほど続きます。
インフルエンザにかからないためには?
①外出後の手洗い・うがい
手指やのどに付着したウィルスを物理的に除去するのに有効です。
インフルエンザに限らず、一般的な感染症予防の基本です。
②適度な湿度の保持
空気の乾燥により、のど粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。
適切な湿度(50%~60%)を保つことも効果的です。
暖房などを入れる際は、加湿器や濡れたタオルをうまく利用しましょう。
こまめに水分補給をして、のどを乾燥させないようにするのもポイントです。
③睡眠とバランスのとれた栄養摂取
体の抵抗力を高めるため、日頃からの心がけが大切です。
④人ごみや繁華街への外出を控える
外出する際は、「不織布マスク」をするのも防護策の一つです。
インフルエンザの治療は?
※主に使用される抗インフルエンザウィルス薬は以下の4つです。
商品名 | リレンザ | タミフル | ラピアクタ | イナビル |
---|---|---|---|---|
有効ウィルス | A型およびB型 | |||
薬の種類 (剤形) |
吸入薬 | 内服薬 (カプセル・シロップ) |
点滴 | 吸入薬 |
適用 | 成人、小児 | 成人、小児 | 成人、小児 | 成人、小児 |
用法・用量 | 1日2回5日間吸入 | 1日2回5日間服用 | 1日1回投与 症状に応じて連日 |
1回吸入のみ |
インフルエンザの可能性がある場合は、市販の風邪薬などの使用は避け、早めの医療機関の受診がお勧めです。
なぜなら、症状が出てから、2日(48時間)以降では、ウィルスが体内で大量に増殖しており、抗インフルエンザ薬を服用しても十分な効果は期待できないためです。
抗インフルエンザ薬の服用を適切な時期(発症から48時間以内)に開始すると、発熱期間は通常1~2日間短縮され、ウィルス排出量も減少します。早期の投与で重症化率や死亡率を減らすことが期待できます。
これらの治療薬を使用する・しないは、インフルエンザの症状が出始めてからの時間や症状により異なりますので、医師の判断になります。